Yoshihisa Laboratory

Faculty of Data Science/Graduate School of Data Science, Shiga University

IoT Data Science

IoTデータサイエンス

IoT(Internet of Things)データから価値を創造し、人々がより豊かに暮らせる世界を目指して研究を進めています。スマートフォンやスマートウォッチなど各種センサから取得されるIoTデータを高速高精度に分析する技術を研究開発しています。IoTデータから価値を創造するIoTデータサイエンスは、将来社会(Society5.0)において重要な技術の一つであり、近年世界中で注目されています。具体的には、次のようなテーマでデータ分析および開発を進めています。

IoTデータサイエンスおける分析技術

IoTデータを高精度に分析する技術を研究開発しています。オンライン学習による環境データの将来予測、デジタルツインのリアルタイム構築などを行っています。具体的には、運転者を撮影するカメラや加速度センサを乗り物(自転車)に装着し、収集したデータを分析して走行経路の快適性を判断、経路推薦に利用する研究を行っています。快適性の判断には、ストリーミング技術に関する提案技術を用いて映像データをインターネットを介して高速伝送し、Azureを用いた高精度表情認識を行っています。

 

主要論文一選

山口琉太,義久智樹,Panote Siriaraya,下條真司,河合由起子: ``安全快適二輪車ナビに向けた画像取得・分析システムの検討,'' 情報処理学会シンポジウムシリーズ マルチメディア 分散 協調とモバイルシンポジウム (DICOMO'21) 論文集,Vol. 2021, pp. 1375-1381, オンライン (July 2021).

IoTデータサイエンスにおける配信技術

IoTデータを高速に配信・可視化する技術を研究開発しています。ARによる仮想空間構築、セマンティックセグメンテーションなどを行っています。具体的には、カメラ映像からAIで外界を認識し、外界のみを仮想空間に置換する研究を行っています。実世界の仮想空間投影により時空間を越えた瞬間移動を実現します。分散コンピューティングを活用した提案手法を用いることにより高速高精度な外界認識を実現しています。

 

主要論文一選

Koki Makida, Tomoya Kawakami, Satoru Matsumoto, Tomoki Yoshihisa, Yuuichi Teranishi, and Shinji Shimojo: ``A Tree Construction Method for Distributed Video Collection and Composition on the Same World Broadcasting System,'' Proc. IEEE Computer Software and Applications Conference (COMPSAC'22), pp. 648-657, virtual (June 2022). [acceptance ratio: 23%]

IoTデータサイエンスにおける収集技術

高精度なIoTデータを高速に収集する技術を研究開発しています。高精度人物認識、IoTカメラを用いた人物追跡などを行っています。具体的には、撮影人物の特徴量を抽出し、次に写りそうなカメラにのみ送信して比較分析、リアルタイムに追跡する手法を提案しています。複数のカメラ端末を用いた連合学習方式を提案し、繁華街などの密集地域で高速かつ高精度な人物追跡を実現します。

 

主要論文一選

Satoru Matsumoto, Tomoki Yoshihisa: ``A Feature Data Distribution Scheme for Person Tracking Systems with Multiple Cameras,'' Proc. International Workshop on Informatics (IWIN'22), pp. 37-44, Wakayama, Japan (Sep. 2022).